本:グラフィックデザイナーの仕事
2009年 05月 10日
2003年の本ですが、最近読んだのでレビューを書きます。
出てくるのは、祖父江慎/角田純一/グルーヴィジョンズ/クラフト・エヴィング商會
4人(社)だけですが、ジャンルが違うので一冊読むとお得感があります。
僕はクラフト・エヴィング商會を知ったのが、一番大きな衝撃でした。
ハッとした言葉とか
◉祖父江慎さん
・優等生のアイデアを思い浮かべたら、次は、「まさか、これはダメだよね」っていう劣等生アイデアを描きます。
・自分らしいデザイン」が確立しちゃったら、自分がデザインの本質からはずれたんだと警戒すべきなんです。
◉角田純一さん
・過去のデザインはインプットされる。でもそれ以外の物を逆に見なくなってしまうので、そうじゃない方がいいと思うんです。
その人の人生はその人しか経験してないし、それは絶対的な事。
「なるべくデザイン本とか見ないで、他の物を見た方がいいよ」
・どっちにするか迷ったとき、すぎにいいと思った方を選ぶな。
すぐに「いい」判断できるものって、たいていすでにある物と似てるんですよ。
◉グルーヴィジョンズ
・最初はいろいろ塗ったりしているんだけど、どんどん省いていくんです。
その作業はものすごく比重が高い。
◉クラフト・エヴィング商會
・自分の隣にいる人がおもしろくないと言うのなら、向こう側にいる人たちもおもしろくないだろうな
・長い時間を描けて作るのが好きじゃないんです。
どんどんアイデアが古くなるので、思いついた物をどんどん出していって、だから、ボツになるのもたくさんあります。
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最近はデザインの考え方についての本を良く読むようになりました。
よくといってもまだ10冊いかないくらい。
こういう本は、読む時々で気になる所が変わります。
前は読み流していた所がとても重要に感じたり、気になってた事が当たり前の正論にしか感じれなかったり。
ハッとした言葉が、自分の考え方とミックスされていきますね。
あと、クラフト・エヴィング商會は僕が卒制でやりたかった事の理想型みたいなのをやってはりました。
彼らの本を読みあさろうと思います。
by jinjinjr
| 2009-05-10 03:31
| taktak